09.05.04 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第4節 Result>
■5月2日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
関西大 1(1−0)0 京産大
≪得点(アシスト)≫
関西大 44分 17 金園 英学(20 川野 大介)
V候補筆頭の関西大が苦しんでいる。中盤でのボール奪取、変化のある展開、厚み…全ての点で京産大を圧倒しながら、最後の決めの点で決定的チャンスを逃し続けた。「より以上のプレーと結果を考えすぎて、最後の詰めでもろさが出てしまう」と島岡健太監督は、嘆いていたが、京産大のDF陣の粘っこさがあったにしても、関西大の攻撃陣は、なさけないの一語につきた。前半終了間際、ようやくS川野大介からのパスを受けたエースP金園英学がゴールに転がし込んで貴重な1点を手中にした。
先制してリズムに乗るかと思えた後半も、関西大は前半に増す決定的チャンスを得ながら、G藤澤典隆、F佐藤悠希、R西口大輔らのシュートがマウス外に飛び最少得点差の辛勝に終わった。関西大は中盤の優位をいかに得点に結びつけるか、これからの大きなテーマになる。京産大はほとんどチャンスをつれずじまいのゲームになったが、DF陣の体を張った粘っこさと、出足の鋭さで関西大の攻撃陣のミスを誘引したプレーは、これからのゲームでどう成長していくか楽しみである。
(文:関西学連)
ゴールを決めた 関西大 FW P金園英学 選手 Photo UNN関西学生報道連盟
■5月2日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
阪南大 0(0−0)1 大教大
≪得点(アシスト)≫
大教大 64分 10 三好 洋央(11 佐藤 和馬)
阪南大はカゼ、故障でベストメンバーが組めない上に、前節の立命大戦でエースFWJ木原正和がケガで途中退場、主将のMFM東浩史が一発レッドを食らって大きなダメージ。それでも昨年の雄の矜持のもと、DFA金泰弘、E井手口正昭、G長瀬圭佑のMF、加えて期待の新人MF 28 谷本泰基らでやりくりしてチームの建て直しを狙ったが、「11人の中で7人が欠けた」(須佐監督)状態では、強固なDFに支えられて、中盤とゴール前での強さを生かすバランスの取れた本来の阪南大サッカーを求めるのは酷というもの。どうしても1点が取れず、これで3連敗と苦しいリーグ前半戦になった。
布陣にくるしむ阪南大を横目に、大教大はチームの主柱・DFD大久保悟を出停で欠いたが、A林佑一郎、E山本翔太のCBがよくそのアナをカバーして、阪南大を防ぎきった。そして64分、「今、調子のいいMFI三好洋央、MFJ佐藤和馬、FWH森原慎之佑がからめば1点を取れるかも」(入口監督)の読みが的中。左サイドのDFC高垣淳司のクロスボールを佐藤がさばき、三好が貴重な決勝点を叩き込んだ。上位食いの大教大の今後が楽しみ。
(文:関西学連)
■5月2日(土)@山城総合公園太陽が丘陸上競技場 11:30 kick off
関学大 1(0−0)0 大産大
≪得点(アシスト)≫
関学大 49分 18 梶川 諒太(19 阿部 浩之)
連戦中に上位に喰い込むため、関学大は連勝を掲げ試合へと臨む。対する大産大は3連敗と苦戦しており、そろそろ勝ち星が欲しいところ。前半立ち上がりは、「プラン通りだった」と大産大の櫛引実監督が話すように、関学大相手に大産大が試合のペースを握る。中盤でのインターセプトからリズムのよいパスをつなぎ、ゴール前へと運んだ。一方の関学大は、セットプレーから決定機を作り出し、少しずつペースを握り始める。
試合が動いたのは、両者0−0で迎えた後半4分。MFR阿部浩之の右サイドからのパスをMFQ梶川諒太がゴール前中央で受け、ドリブルでペナルティエリア内へと持ち込む。梶川の右足から放たれたシュートは大産大のゴールネットを揺らした。このゴール後、完全に流れは関学大に。その後も阿部と梶川のコンビを中心に攻撃の手を緩めなかった関学大が、連戦のスタートを白星で飾った。
試合後、「勝負所、踏ん張りどころで相手が勝っていた」と櫛引監督は敗戦の要因を語った。関学大・DFC志田野雄一朗は「いい形でゴールデンウィークには入れたかな」と勝利を振り返った。
(文:UNN関西学生報道連盟 寺島 琴美)
梶川諒太 選手のゴールに喜ぶ関学大イレブン Photo UNN関西学生報道連盟
■5月2日(土)@山城総合公園太陽が丘陸上競技場 14:00 kick off
びわこ大 3(2−2)2 大院大
≪得点(アシスト)≫
びわこ大 11分 30 原ノ園 大将(13 平野 甲斐)
23分 5 内野 貴志(14 岡野 雅俊)
86分 13 平野 甲斐(15 浅津 知大)
大院大 16分 9 岡村 和哉(16 小湊 貴裕)
44分 14 平岡 大毅(53 四ヶ浦 寛康)
前節ロスタイムに失点し黒星を喫したびわこ大と2連勝中と好調をキープする大院大との一戦。びわこ大は4位、大院大は3位に位置するだけに、順位を上げるためにもどちらも勝利が欲しい試合。
まず口火を切ったのはびわこ大。11分、MFL平野甲斐のボールにFW 30 原ノ園大将が頭でぴたりと合わせる。大院大も負けずと5分後、CKからFWH岡村和哉のどんぴしゃヘッドで試合を振り出しへと戻した。その後、両チームとも1ゴールずつを挙げ、2−2で前半を折り返し後半へ。
大院大は岡村を中心にカウンターからのスピードに乗った攻撃でびわこ大ゴールへと襲いかかる。対するびわこ大は、前節と同様に交代カードを切り平野を前線へと上げ、勝ち越しゴールを狙う。だが、両者ともなかなかゴールが生まれず、引き分けの雰囲気が漂う。そんな試合に、試合終了間際の平野のシュートが終止符を打った。
「どんな相手であろうと、3失点はあかん」と大院大・藤原義三監督は、守備面での課題を口にした。びわこ大・望月聡監督は、「選手が体を張って頑張ってくれた。」と勝ち点3を手に入れた選手たちの頑張りを称えた。
(文:UNN関西学生報道連盟 寺島 琴美)
■5月2日(土)@西京極総合運動公園補助競技場 11:30 kick off
第1試合 桃山大 1(0−0)1 立命大
≪得点(アシスト)≫
桃山大 87分 36 中東 優治(11 斉藤 達也)
立命大 74分 24 加藤 恒平
開幕スタートダッシュに成功した両チームの対戦。ただ、立命大の米田隆監督は「慢心に繋がらないよう、リセット」と気持ちを引き締め直して試合に臨む重要性を語った。
試合の前半は、互いに非常に慎重だった。極端に守備的だったわけではないが、「相手の攻撃の長所を警戒したい」(桃山大・松本直也監督)という気持ちもあり、互いのDF陣が声を出し、集中力の高さを維持し続けた。桃山大には決定機は訪れず、立命大にもルーズボールを何とか押し込むチャンスがあった程度。
張り詰めた空気のまま後半へ。ここで両監督の切ったカードが奏功する。74分には、交代出場で入った立命大MF 24加藤恒平が個人技を披露。ボールを受けてから小刻みなステップで、相手DFをかわしてゆく。一瞬、シュートコースが見えた瞬間に、右足を振り抜く。低い弾道のシュートはゴール角に突き刺さり、先制点をもたらす。
しかし、桃山大も交代選手が仕事をする。87分、立命大ゴール前で浮いたボールに両チームの選手が喰らいつき、ヘディングの応酬が何度か続いた後、FW 36中東優治は、ヘディングの選択をせず、厳しい角度からダイレクトボレーで叩く。ジャストミートされたボールは豪快にゴールを揺する。美しいゴールの応酬で、首位決戦は同点で終えた。
(文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)
■5月2日(土)@西京極総合運動公園補助競技場 14:00 kick off
同大 3(1−0)1 大体大
≪得点(アシスト)≫
同 大 1分 2 林 佳祐(37 杉山 和毅)
53分 22 市川 俊治朗(37 杉山 和毅・9 角島 康介)
83分 13 松田 純也(7 楠神 順平・28 辻 智人)
大体大 89分 9 松本 良太(28 朴 治宣)
攻撃的サッカーを披露しながらも、白星が積み重ならない両チーム。課題は守備面にあるという認識から、同大・望月慎之監督は「ボールを失った後の対処」、大体大・松本良太主将は「チーム全体としていかに守りの意識を統一できるか」を1つのテーマに試合に入った。
電光石火の先制点だった。1分も経たないうちに、大体大陣内に突っ込んだ同大左SBA林佳祐が角度の無い所から強引にシュート。これが相手に当たりコースが変わりゴールマウスへ。記録は林の先制点。これで同大は幾分、落ち着いてゲームを進める。何度かあったピンチも守護神・@川原隆広とCBコンビB安川有と26佐川雅也が弾き返す。耐えた同大は、53分、彼ららしいゴールで追加点。中盤からショートパスを細かく繋ぎ、最後は、FW
22 市川俊治朗が上手く合わせる。83分にも、カウンターからFW 28 辻智人、MFF楠神順平と繋ぎ、最後はFWL松田純也が冷静に押し込んだ。
決定機をすべて活かした同大は、終了間際に大体大MFH松本良太のミドルシュートで失点をしたものの、鮮やかに逃げ切った。大体大は、多くのチャンスを掴んだだけに、早い段階で点を返しておきたかったが、最後に詰め切れなかった。
(文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)
FW 市川俊治朗 選手のゴールに喜ぶ同大イレブン Photo UNN関西学生報道連盟
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上記のリザルトは第5節の会場のPREVIEWにも記載されております。
(配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)