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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.05.13 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第6節 Result>


5月9日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
 関西大 1(1−0)1 大院大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 18分 17 金園 英学(7 佐藤 悠希)

 大院大 83分 53 四ヶ浦 寛康

 試合前、関西大の島岡健太監督は、「ポゼッションを高める試合をしたい」と語り、一方大院大の藤原義三監督は、「まずはしっかり守ることから」と繰り返した。その両監督の言葉通り、関西大が攻めて、大院大が守るという構図で試合が始まった。それも、かなり一方的な形で。
 開始から10分で、関西大は4度の決定機を掴んだ。しかし、シュートは枠をとらえない。それでもトーンダウンすることなく攻め続ける関西大が先制したのは18分。FWF佐藤悠希のスルーパスを受けたFWP金園英学がGKと1対1になる。金園は冷静に浮き球でGKをかわすと無人のゴールに蹴り込む。その後も、前半は大院大陣内だけで試合が進む、ハーフコートゲームの状態。実際、前半の関西大のシュート数が12本に対し、大院大は0本。だが、関西大は追加点が奪えなかった。
 「大きなサッカーをしよう」(藤原義三監督)と、大院大が腹をくくって臨んだ後半。展開はガラリと変わる。ロングボールをFWに当てて、そのセカンドボールを拾うという割り切ったサッカーに転換した大院大がペースを掴む。その大きなサッカーが83分に実る。FWH岡村和哉が体を張ってPKを得る。そのPKを、MF 53 四ヶ浦寛康がしっかり決める。前半からは想像の付かない、ドローという結果。両チームの明暗の表情はハッキリとしていた。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)
                


■5月9日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
 阪南大 2(1−1)2 桃山大

≪得点(アシスト)≫
 阪南大 19分 14 東 浩史(3 朴 帝宣)
       72分 34 南篠 駿(14 東 浩史)

 桃山大 35分 6 岡田 翔太郎(2 中山 修志)
       84分 36 中東 優治(33 山敷 誠也)

 阪南大の須佐徹太郎監督が「まだまだ体調不良などでメンバーが揃わないが、出場停止から選手が戻ってくることは光明」と述べた、その停止明けのMFM東浩史がまず観客を魅了する。左サイドでボールを受けると、鮮やかなドリブルで桃山大の守備の密集をくぐり抜け、シュートもGKの脇を抜く。この一撃でリズムの乗った東は、ドリブルとパスを巧妙に使い分け、阪南大の攻撃をリード。桃山大は守備に追われることとなった。だが、35分、桃山大の誇るレフティーMFE岡田翔太郎が一振りで同点に持ち込む。ゴール前25メートル付近でボールを受けた岡田は、迷わず左足を振り抜き、ゴールを仕留めた。
 ハードなぶつかり合いとなった後半の主役は、両チームとも1回生だった。先に結果を出したのは、阪南大FW34 南條駿。72分に、東からのスルーパスを受けた南條は、豪快に右足で蹴り込む。桃山大は、途中出場の 36 中東優治。84分にMF 33 山敷誠也のクロスをヘッドで合わせて同点弾を決める。桃山大は、松本直也監督が「勢いを感じている」と言う通り、またもや終了間際の劇的な展開で勝ち点を得た。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■5月9日(土)@三木総合防災公園第2陸上競技場 11:30 kick off
 京産大 2(1−1)3 大産大


≪得点(アシスト)≫
 京産大 16分 3 笠原 裕二(5 吉川 拓也)
       89分 5 吉川 拓也(26 冨田 慧)

 大産大 34分 10 橘 章斗(8 浦川 祐基)
       46分 9 西之宮 慎司(4 乾 圭太)
       73分 12 鍔田 有馬(11 林内 秀樹)

 2連敗中の京産大と、開幕からまだ一つも白星の無い大産大。低調な両チームの試合は、意外な点の取り合いとなった。
 まずは京産大が主導権を握る。普段と違い、ボールを支配した状態で試合を進める京産大は、16分、MFI小笠原侑生の右サイドからのクロスをDFD吉川拓也が折り返し、MFB笠原裕二が先制点を挙げた。しかしその後は次第に攻め手を失い、大産大の時間が増え始める。そして34分、大産MFG浦川祐基からのボールをMFI橘章斗が持ち込んでゴール。試合を振り出しに戻した。後半開始直後の46分には、京産大のミスをついた、FWH西之宮慎司のゴールで勝ち越しに成功。京産大は3バックに変更し、中盤でボールを奪おうと試みるが、一旦傾いた流れは戻らない。73分にはカウンターから大産大・FWK鍔田有馬が決め、試合を決定付けた。試合終了間際に京産大も一矢報いるが、時すでに遅し。大産大がついに嬉しい初勝利を挙げた。大産大・櫛引実監督は「橘のポジションを左からセカンドトップに変えたのが成功した。やはり橘にボールが入ると攻撃が作れるので」と勝因を挙げる。一方、京産大・古井裕之監督は「中盤を厚くするために3バックにしたが、逆に中盤を支配されてしまった。ベンチワークが裏目に出てしまった」と悔やんだ。
                                        (文:京産大アスレチック 谷口達也)


■5月9日(土)@三木総合防災公園第2陸上競技場 14:00 kick off
 関学大 3(1−1)2 大体大

≪得点(アシスト)≫
 関学大 11分 9 村井 匠
       89分 19 阿部 浩之
       89分 19 阿部 浩之(18 梶川 諒太)

 大体大 40分 29 田上 勇輝(7 廣岡 太貴)
       59分 11 山本 将貴

 無失点で3連勝し、勝てば首位の可能性のある関学大。対して大体大は3連敗中と、勝利で連敗にストップをかけたいところ。両者の白熱した試合の決着は後半ロスタイムに待っていた。
 1−1で迎えた後半、リードを奪ったのは大体大だった。59分、大体大はテンポの良いパスをつなぎ、右サイドからゴール前へとボールを入れる。このボールが関学大DFにあたり、こぼれたところをFWJ山本翔一が押し込んだ。このゴールを皮切りに大体大が関学大ゴールに襲いかかる。中盤でボールをつなぎ、試合を支配した。それに対し関学大は流れを変えるため、足の怪我でスタメンを外れていたエースMFR阿部浩之を投入。「点を取ることしか考えてなかった」という阿部を中心に積極的な攻撃の姿勢を見せる。それが功を奏し、89分にPKを獲得。これを阿部が落ち着いて決め、同点に。そして、後半ロスタイム―。MFQ梶川諒太からパスを受け取った阿部が反転し、右足を一振り。阿部の放った鮮やかなシュートが大体大ゴールネットを揺らした。
 大体大はゲームを優位に進めていたものの、逆転され4連敗。一方の関学大は苦しいゲームの中、エースの勝負強さが光り、4連勝。首位に躍り出た。
                                    (文:UNN関西学生報道連盟 寺島 琴美)

 
 〜交代出場で劇的な幕切れを演出し、関学大を喚起の渦に! 関学大・阿部浩之 選手〜
                                              Photo UNN関西学生報道連盟


■5月9日(土)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 11:30 kick off
 同大 0(0−0)0 立命大


 京都府選手権決勝ぶりとなったこのカード。勝って再び京都ナンバー1を証明したい同大と、リベンジしてリーグ初勝利を飾りたい立命大。暑い日差しの中、両校の意地をかけた熱戦が繰り広げられた。
前半は慎重な入りだった。ボールは持つものの、決定機は生み出せず、前半のシュート数も同大2本・立命大3本と至極控え目。勝負は後半へ持ち越された。
 後半13分、立命大FW 35 西村明雄がゴール前でオーバーヘッド。シュートは浮いて大きく逸れたものの場内を沸かせる。これで試合も活気づいたのか、徐々にゴール前へと迫るように。立命大GK鈴木彩貴も「後ろから見てて面白かった」と話すよう、終盤へ差し掛かるにつれ、試合もヒートアップ。88分、同大FW 28 辻智人のゴールがポストに当たり跳ね返る惜しい場面。直後ゴール前まで攻め上がった立命大も混戦の中、枠を狙うが同大GK堀之内善博が浮いたボールをすかさずキャッチ。両者ともにゴールまであと一歩と迫るが決め切れず、試合はスコアレスドロー。同大・望月慎之監督は「守る時間帯の方が長かった、よく耐えた90分」と振り返り、一方、立命大MFI内田ミ輔は「前よりできてる、という感じ。攻撃もかみ合っているし、あとはフィニッシュ」と手応えを噛み締めていた。
                                 (文:同志社スポーツアトム編集局 伊藤 紗由里)


■5月9日(土)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 14:00 kick off
 びわこ大 1(0−0)0 大教大

≪得点(アシスト)≫
 びわこ大 79分 41 森下 秀平

 大混戦のリーグ状況。どのチームの実力も僅差…。それを象徴するかのようなゲームとなった。
 序盤、びわこ大がボールをもちながらも、圧倒的にチャンスメイクをしていたのは大教大。前半のシュート数は7本と、FKなどのセットプレーを生かしつつ、果敢にびわこ大ゴールへ迫った。
 後半に入っても依然と大教大ペース。59分にはクリアミスを拾い、大教大MFI三好洋央がロングシュート。GKにかろうじてクリアされるものの、場内を沸かせる見せ場となった。しかし、前半はシュート数1本と抑え込まれていたびわこ大が徐々に前線に上がり始めると、試合が動いたのは79分。左サイドを駆け上がったびわこ大FW 41 森下秀平が中央からパスをもらい、一人抜いて右サイドに突き刺すシュート。本人も「嬉しかった」と笑顔をこぼす値千金ゴールがそのまま勝ち越し点となり、1−0で試合終了。びわこ大・望月聡監督は「苦しい試合だったが、耐えて勝機をものにできたのはチームの財産」と振り返った。一方、大教大・入口豊監督は「最後まで1点を争うゲームができた。対等に戦う力はついてきた」と、勝ちこそ逃したものの、手応えを新たにした。
                                 (文:同志社スポーツアトム編集局 伊藤 紗由里)


 1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
    上記のリザルトは第7節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)