関西学生選抜対ヴィッセル神戸のステップアップリーグアウェイ戦。
即席のチームながら守備時は４－４－２のフォーメーション、攻撃時は３－２－４－１のフォーメーションをベースとしてボール保持から突破までの流れを確認した。石間監督（びわこ成蹊スポーツ大学）からは「ボールの動かし方やポジショニングはあくまでベースで試合の中で自分の良さを出して欲しい」という言葉があった。
前半４分に松井選手（阪南大）の縦への仕掛けからゴールを奪うも相手のボール保持による苦しい時間が続く。飲水タイムに各ポジションの選手にプレスの掛け方が指示されると徐々にボールを持つ時間が増える。保持の展開では伊藤選手（京産大）と三木選手（関西大）が中心となりボールを引き出し、うまく前進する流れが見られた。そして、２４分には戸水選手（立命大）が相手のミスから２点目を決める。２８分にビルドアップのミスから失点を許したが、３２分に松井選手（阪南大）が相手ゴール前で村上陽選手（大経大）とのワンツーで抜け出しゴールを決める。
HTには石間監督からビルドアップ時のポジショニングの再確認があり、全体でポゼンションの逃げ道を共有した。
後半に入るとボールを保持できる展開が続き、試合を優位に進める。攻撃時の３－２－４－１のポジショニングでインサイドハーフが相手CBとSBとボランチの間に立ち、CBからの縦パスを受け攻撃を前進させる。そこからボランチを経由してサイドへ展開するなど良い形でボールを保持できる時間が続く。さらに左サイドの杉本選手（関福大）、山本選手（関学大）の推進力が光り、サイドを個人で突破する場面が多く見られた。しかし、７８分に相手のクロスボールが直接ゴールに入り、失点を許してしまう。しかし、終了間際の９０分には桑原選手（関西大）から吉岡選手（大体大）と繋ぎ、最後は鄭選手（関福大）がゴールを決め、２－４で試合終了。
チームとしてはデンソーカップチャレンジサッカー２連覇に向けて勝利という形で良いスタートを切ることができた。
【文：松本虎志郎】
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