前節のヴィッセル神戸の試合から少しメンバーの入れ替えがありながら、守備時は４－４－２のフォーメーション、攻撃時は３－２－４－１のフォーメーションのベースは変わらなかった。アップ前のMTでは優先順位と動きの連動性、セットプレーについてチームで共通認識を作った。石間監督（びわこ大）からは「デンソーカップチャレンジサッカーのメンバー争いではあるが、その前に試合に勝つためにチーム全体で輪となろう」という言葉があった。
前半17分にきれいなフィードからDFラインの裏を取られて失点。36分にはPエリア外からの相手の豪快なミドルシュートがネットに吸い込まれ失点。前半のうちにリズムを掴みたい関西学生選抜は、波多野選手(同大)のビッグセーブなどもあり勢いに乗るかと思われたが、０-２のままHTに入る。HTには石間監督から点を取りに行くためにポジショニングの再確認を行い、縦の連動性とプレッシャーのタイミングについて全体で確認をした。
後半に入り、大幅にメンバーを入れ替えた関西学生選抜は、フレッシュなメンバーで逆転を目指す。後半から出場の鄭選手(関福大)に立て続けにビッグチャンスが訪れるも、足に上手くミートせず、ゴールを決めることは出来ず。58分に小西選手（関福大）のスルーパスに抜け出した鹿取選手（同大）が冷静に流し込み1点差に追いつく。しかし、71分にパスに抜け出したC大阪内定の 古山選手（大体大）にGKとの1対1を確実に決められて１-３となった。試合終了間際には左サイドを突破され、そこからクロスに合わせられ１-４となった。
チームとしては今季SULの首位への望みは薄くなってしまったが、次週のSUL最終戦の京都サンガに勝利し、デンソーカップチャレンジサッカーに向けて良い弾みとしたい。
【文：松本虎志郎】
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