関西ステップアップリーグ2023

11月26日(日) 11:00
京都サンガF.C. 0 (0-3) 3 関西学生選抜
京都サンガF.C.東城陽グラウンドB面

  試合数は違うが、勝点3で並ぶ、京都サンガF.C. 対 関西学生選抜のSULアウェイ最終戦。
 試合前のミーティングでは、ヴィッセル神戸戦、セレッソ大阪戦に引き続き、守備時は4-4-2のフォーメーション、攻撃時は3-2-4-1のフォーメーションをベースにすることが共有され、優先順位と動きの連動性、セットプレーについてチームで共通認識を作った。石間監督(びわこ大)からは、「今日の試合の位置付けとしては、Jクラブとの試合をする機会は少ないと思うから、一人一人がチャレンジして、選手としてステップアップする機会にしてほしい。また、関西学生選抜としては、2月の末から行われるデンソーカップチャレンジサッカーにおいて2連覇を目指す中で、個人のアピールだけではなく、チームのコンセプトがある中で自分の良さを出して欲しい。そして最終的には必ず勝利しよう。」という熱い言葉が選手にかけられた。
 石間監督の熱い言葉に背中を押された関西学生選抜のイレブンは、試合開始早々からピッチ上で躍動する。前半6分、馬場選手(同大)のパスを右サイドに流れて受けた戸水選手(立命大)がゴール前へ柔らかいクロスを上げる。中で待っていた鹿取選手(同大)が空中で体勢を崩しながらもヘディングで押し込み先制に成功する。鹿取選手は前節のセレッソ大阪戦に引き続き、2試合連続のゴールを挙げる。関西学生選抜は木戸選手(大体大)と戸水選手が相手選手のフィジカルに屈することなく、持ち前の技術を発揮し、中盤で巧みにタクトを振るう。ツートップを組んだ佐野選手(大体大)と鄭選手(関福大)が前線で相手選手とファイトし続け、多くの得点チャンスを作り出す。1-0のまま前半を終えるかに思えたが、前半43分、峰田選手(大体大)からのパスを中央で受けた戸水選手が、そのまま前線に駆け上がった木戸選手にパスを送る。パスを受けた木戸選手が相手GKを冷静にかわして、そのまま無人のゴールへ流し込み、待望の追加点を挙げる。続けて前半45分、佐野選手と鄭選手で左サイドを攻略し、最後に押し込んだのは戸水選手。戸水選手の1ゴール2アシストの活躍もあり、3-0で関西学生選抜がリードして前半を終える。
 ハーフタイムに石間監督からは、それぞれのポジションで相手が守備で出てくるのを我慢強く待って、出てきた相手を見て、賢くプレーすることに加えて、もう一度0-0のマインドで後半に入ることが指示された。エンドが変わった後半は、前半とは対照的に堅い試合となった。GKの波多野選手(同大)とCBの峰田選手と金沢選手(同大)を中心に相手の攻撃をシャットアウトする。三笘薫選手を彷彿とさせるドリブルで相手DF陣を切り裂き、サイドで違いを生み出した杉本選手(関福大)や阪南大で攻撃を牽引する金本選手(阪南大)&三好選手(阪南大)コンビを筆頭にフレッシュなメンバーで幾度も相手ゴールへ迫るも、相手GKの攻守によって阻まれる。そのまま時間が過ぎていき、後半終了間際、相手選手のクロスが直接ゴールに吸い込まれるが判定はオフサイド。そのまま主審のホイッスルが鳴り響き、3-0でSUL最終節を勝利で飾った。
 本日の試合をもって、約3年ぶりに開催となった関西SULを2勝1敗という成績で締めくくった。2月末から始まるデンソーカップチャレンジサッカー並びに、関西学生サッカーリーグでの選手たちの躍動を期待せずにはいられない、そんなSUL3試合だった。
【文:松本虎志郎】


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