現在、大学生を対象とした大会は、全日本大学サッカー連盟(以下、大学連盟)が主催する3大会(全日本大学サッカー選手権大会・総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント・デンソーカップサッカー)の他にも各地域におけるリーグ戦など、数多くの大会が開催されております。一方で、100名が在籍する大学サッカー部において公式戦に出場できる人数は、1試合で最大でも18名であり、残りの80名を超す選手については、次の機会を待たなければならないのが現状です。こうした状況の中で、多人数を抱える大学サッカー部に所属する部員(選手)の多くは、4年間の大学在籍中に一度も公式戦に出場する機会がないまま大学生活を終えることとなります。
この状況に対して各大学では、独自に個別のリーグ戦(教育リーグ・沿線リーグ・体育系リーグ・社会人リーグへの参加等)を実施し、学生に十分な試合出場の機会を与えようとしております。
以上のように、既存の大会だけでは、多くの学生に対して十分な出場の機会を提供しているとは言い難い状況にあるともいえ、さらに、大学の教育活動の一環として行われているクラブ活動でもあることからも、現状のままでは不十分と言わざるを得ません。
したがって、大学連盟としては、これらの状況を一刻も早く改善するために、現在の各大学の部員(選手)数及び教育的な視点から、1軍(各大学のトップチーム)を対象とした大会と異なる、より多くの大学サッカー選手に出場機会を与えることを目的とした大会である、Iリーグを設立することとなりました。
この、Iリーグを開催することによって、より多くの部員(選手)に公式戦の出場機会を提供するだけでなく、学生を中心としたリーグ運営(審判・大会運営)を行うことにより、その経験が大学を卒業し、社会人となったときに、多くの成果として活かされることを確信するものであります。
また、今までは全く交流のなかった同好会にも、この新リーグは門戸を開放し、競技志向の高い同好会のチームについても参加を認めます。
尚、昨年度からは北海道・関東・東海・関西・九州の5地域が参加し、全国各地で開催するという目標に少しずつ近づいています。
Iリーグ設立のポイント
- [大学連盟関係]
- @より多くの部員(選手)に公式戦の出場機会を提供
- A大学連盟として、サッカーを通した教育への貢献
- [部員(選手)関係]
- @公式戦出場機会の増加
- A自主運営を行うことによる、マネージメント知識の習得
- B在学中における審判員資格の取得
Iリーグの具体的構想内容
- 1. 参加資格
- 関西地域に所属する大学で、運営責任者の選出が可能なすべてのチーム。
- Iリーグの趣旨から、原則1軍/トップチーム以外のチームを対象とする。
- 2. 参加チーム数
- 1大学から1〜3チーム程度の参加が可能。
- ※各大学のJFA登録部員(選手)数によって、参加可能チーム数を算出。
登録部員数 参加可能チーム数 50名程度 1チーム 51〜100名以下 2チーム 101名以上 3チーム以上
Iリーグの軌跡
- 平成15年4月より、関東・関西に於いて初年度の本大会がスタート
- *後期より、“株式会社ジェルテック”が特別協賛となり冠大会になる
- 平成16年度は、関東・関西の他、東海・九州でも実施(北海道ではプレ大会を実施)
- 平成17年度は、関東・関西・東海・九州・北海道で実施
- 平成20年〜23年度は、関東・関西・東海・九州・北海道・中国で実施