09.10.21 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第4節 Result>
■10月17日(土)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
関学大 2(1−2)2 阪南大
≪得点(アシスト)≫
関学大 5分 4 志田野 雄一朗(9 村井 匠・18 梶川 諒太)
82分 27 井林 章(4 志田野 雄一朗・18 梶川 諒太)
阪南大 7分 17 永岩 貞亮(7 井上 翔太)
31分 47 中村 雄大 (6 井手口 正昭・13 細野 元伸)
暫定首位の関学大に、勝ち点差5を一気に縮めたい阪南大が挑んだ。先制したのは関学大。5分、敵陣深くのFKをファーでH村井匠が捨て身で折り返すと、DFC志田野雄一朗がヘッドで流しこんだ。だが2分後、阪南大は右からMFP永岩貞亮が侵入し左足ミドルを決め追いつく。関学大は攻撃の中心MFR阿部浩之が厳しくマークされ苦しい展開。阪南大はFWL細野元伸のポストプレーを活かして攻めをスピードアップ、31分逆転に成功する。クサビを受けた細野から右を追走したMFE井手口正昭へ、そして丁寧なラストパスを受けたFW47中村雄大がGK@長井健輔の足元を抜いた。
後半もやや阪南大ペースだったがスコアは動かないまま時計は進む。70分を過ぎようやく追いかける関学大がリズムをつかみ阪南大を自陣に押し込む。阪南大はMF28谷本泰基、FWI棚橋雄介を送り、前線のボールポゼッションを上げようとするが、関学大は82分、CKから志田野がヘッドで流し、ポスト際でDF27井林章が押し込んで再び同点となる。その後はともに大味な攻めに終始しタイムアップ。東、橋本を欠きながらも勝利目前まで行った阪南大にとっては勝ち点2を失ったに等しい引き分けだった。
(文:サッカーライター 貞永 晃二)
■10月17日(土)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
桃山大 3(2−0)1 大産大
≪得点(アシスト)≫
桃山大 5分 11 齋藤 達也
41分 52 姫田 竜太(2 中山 修志)
85分 52 姫田 竜太(6 岡田 翔太郎)
大産大 80分 9 西之宮 慎司(6 小椋 康平)
「ラッキーだが、プレッシャーをかけた結果」とは桃山大・松本直也監督。開始直後。FWJ齋藤達也が大産大GK@朴寛明からボールを奪うと、後方から足を払われて判定はPK、そして朴は一発退場。齋藤に冷静にPKを決められ、大産大は0−1と10人でほぼ90分間を戦う二重のハンディを背負う羽目に。「プラン総崩れ」と櫛引実監督は嘆いた。その後桃山大は試合をコントロールし、41分にCKからFW52姫田竜太が豪快なヘッドで2−0。終盤、大産大はMFG浦川祐基がアグレッシブに仕掛けチャンスを作るが、ゴールにはつながらない。
後半早々、前半終盤の勢いを保った大産大に絶好機が続くが、桃山大もGK、DFが体を張って対抗、バーとポストも2度、3度と桃山大の「味方」となると、徐々に盛り返していく。そして80分、大産大はエースH西之宮慎司の得点で1点差に迫り攻め立てるが、5分後、桃山大MFE岡田翔太郎のクリアが押し上げた大産大DFの頭上を越えナイスアシストとなる幸運。「緊張した」という姫田が受けてGKとの1対1を決め、自身の2点目で試合にエンドマークを打った。「やっと勝ててよかった」と松本監督も後期初勝利に安堵の表情だった。
(文:サッカーライター 貞永 晃二)
■10月17日(土)@野洲川歴史公園サッカー場ビッグレイクC 11:30 kick off
立命大 2(2−0)1 京産大
≪得点(アシスト)≫
立命大 1分 10 内田 昂輔
15分 23 小関 教平(20 佐藤 啓泰)
京産大 82分 11 木付 雄大(16 桑田 康平・6 市川 恭平)
後期無失点で2勝1分けと好調の立命大と、後期に入ってもなかなか勝ち点を伸ばせない最下位の京産大。両校の勢いの差が、試合開始とともに現れる。開始直後の1分にコーナーキックから最後はMFI内田昂輔が押し込むと、15分にも再びセットプレーからリーグ戦初先発となるDF23小関教平がゴール。立命大が早々に2点をリードする。京産大・古井裕之監督が「前半立ち上がりの2点が全て」と振り返るように、京産大にとって最後まで重くのしかかる失点となった。後半、京産大は次々にメンバーを交代させ、激しく降り出した雨のなか貪欲にゴールを狙いにいく。途中出場のMFG金本竜一を中心にロングボールを放り込み、足の止まってきた立命大守備陣を脅かす。立命大ゴール前で選手同士がエキサイトするなど豪雨のなかの熱戦は激しさを増していき、82分、右サイドのクロスから最後はMFJ木付雄大が頭で押し込み京産大が1点を返す。最後は逃げ切りを図る立命大に京産大が怒涛の猛攻を仕掛けたが、そのままタイムアップ。苦しみながらも、立命大が貴重な勝ち点3を手にした。
試合後、立命大・米田隆監督は「早い時間帯に点を取れたのは良かった」と一定の評価を与えながらも、「アグレッシブさと安定感のバランス」を修正点に挙げた。
(文:立命スポーツ編集局 渡辺 修平)
■10月17日(土)@野洲川歴史公園サッカー場ビッグレイクC 14:00 kick off
同大 0(0−2)2 びわこ大
≪得点(アシスト)≫
びわこ大 9分 25 篠部 拓真
18分 15 朝津 知大(13 平野 甲斐)
この試合、同大にとっては不運が続いた。新型インフルエンザの影響で前節が延期になり、試合勘に不安を抱える選手たち。さらに雨が降り続き、劣悪なコンディションのなか試合が行われた。
唯一ビッグレイクが使用される今節、「湖国の雄」びわこ大が燃えないはずがない。序盤から後期3連敗の影響を感じさせない猛攻を見せ、9分にFW25篠部拓真、18分にMFN浅津知大が決め2点をリードする。同大の不運は重なり、38分、42分には2トップが負傷で続けざまに交代。FW83石津令門を1トップに据えるフォーメーション変更を余儀なくされる。後半は同大が「開き直って」(同大・望月慎之監督)反撃に出る。石津の裏への飛び出しやMFF楠神順平のドリブルを軸に、びわこ大ゴールに迫る。しかし「守備を安定させる」(びわこ大・望月聡監督)ために準備を重ねてきたびわこ大。主将MFF小池遼を中心に体を張り、得点を許さない。GK@林将志もビッグセーブを連発し、守備陣を鼓舞。結局前半の2点を守りきり、びわこ大が後期初勝利を飾った。
同大・望月監督は試合間隔が空いた影響を認めながらも、「次戦までにどこまで詰められるか」とチームの立て直しを誓う。負傷した2トップは早くて全治1ヶ月という情報もあり、悲願の関西制覇に向けて正念場を迎えた。
(文:立命スポーツ編集局 渡辺 修平)
■10月17日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
大院大 4(2−0)0 大教大
≪得点(アシスト)≫
大院大 6分 6 高橋 周也(9 岡村 和哉)
11分 80 東 洸大郎(22 日高 大地)
56分 53 四ヶ浦 寛康(6 高橋 周也)
63分 6 高橋 周也(63 嶋尾 巨人・5 尾泉 大樹)
ともにまだ勝利が遠い両チーム。接戦が予想された試合だったが、ここまで無得点とゴールに飢えていた大院大が、目を覚ました。
試合開始早々、エースFWH岡村和哉が前線から激しいプレスをかける。「今日は15分以内に絶対先制点を獲る」(MFF加藤健太主将)と岡村が基点となり、MFE高橋周也が逆サイドからゴール左隅へ鮮やかに決めた。さらにその5分後。今度は、センタリングにMF80東光大郎が飛び込み序盤で2−0と大教大を突き放す。対する大教大は、攻守の要・MFI三好洋央が教育実習のためベンチスタート。そこで、キープ力の高いサイドのMFJ佐藤和馬を違うボランチで起用するなど、中盤での変更を余儀なくされた。個々では悪くないものの上手くかみ合わず、後半はわずかシュート1。「3点差もつくと追いつくことが難しい」(大教大・入口豊監督)というように完全に大院大のゲームとなった。特にラストのゴールは圧巻。DFD尾泉大樹がファーへ放った強めのFKをDF63嶋尾巨人が頭で折り返し、最後は高橋がダイレクトでゴールネットへ突き刺した。
「いつもはロングボールを蹴りがち」(尾泉)という大院大だが、このゲームではサイドの選手も得点に絡み、藤原義三監督も手ごたえを掴んでいたようだ。後期開幕から一ヶ月。大院大にとって嬉しい初勝利となった。
(文:フリーライター 久住 真穂)
得点ゲットでチームに貢献 大院大 80 東洸大郎 Photo フリーライター 久住 真穂
■10月17日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
関西大 2(2−0)0 大体大
≪得点(アシスト)≫
関西大 29分 17 金園 英学
42分 8 藤澤 典隆(17 金園 英学)
激化するインカレ出場権・残留争いがいよいよ見えてきた両者の対戦。
序盤、先制点を狙う大体大が速攻で仕掛けてくるが、関西大は落ち着いて対応。ゲームの組み立ては関西大が一枚上手だった。29分、やはりエースFWP金園英学がDFラインの裏へフリーで抜けると、そのままGKを交わし先制弾。だが、この後は大体大ペース。DFD藤春廣輝、MFH松本良太が左サイドから中盤を経由して縦へ突破、またMFG村田和哉が得意のドリブルで逆サイドへ攻め込むシーンも見られた。しかし前線へのパスが通らず、逆にワンチャンスを狙いすました関西大が、MFG藤澤典隆のゴールで追加点を奪い2−0で前半を折り返す。
後半になると関西大に疲れが見え始める。簡単なパスミスなどが目立ち天皇杯の激闘から一週間、公式戦を戦った分の差が現れた。大体大は立て続けに交代カードを切り、流れを変えようと試みるが、「2点差はきつかった」(大体大・松本主将)と逆転のチャンスは訪れず試合終了。守備陣が集中力を切らさず、関西大が最後までリードを守りきった。
「天皇杯との切り替えで、この一週間はトレーニングが上手くいかなかった。それが試合にも反映されてしまった。」と課題を口にした関西大・DFE清水孝太主将。残り1ヶ月、両者ともに厳しい戦いが待ち構える。
(文:フリーライター 久住 真穂)
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(配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)