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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.10.28 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第5節 Result>


■10月24日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
 関学大 4(1−1)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 44分 12 村上 達哉(9 村井 匠)
       73分 31 高松 功一(19 阿部 浩之)
       76分 29 持田 和明(9 村井 匠)
       79分  5 飯田 洋介

 大体大 31分 10 川西 翔太(22 皆口 裕司)

 前節こそ阪南大と引き分けたが、後期まだ負けなしの好調関学大。前半こそもたついたが、後半は一方的に大体大を突き放して首位をがっちりキープした。前半の関学大は相手DFのウラを一気に崩すロングパスを多用したが、細かなミスが決定的なチャンスを作るまでに至らなかった。その間隙を突け込まれて逆にDF22皆口裕司からのロングボールをFWI川西翔太につながれて大体大に先制を許した。関学大は勢いづいた大体大に手こずったが、前半終了寸前に左からのクロスが直接ゴールインするラッキーに恵まれて同点に追いついた。
 後半の関学大は、運動量のあるFW29持田和明の起用がカンフル剤になり、加えてミスも前半に比して減少し、本来の関学大らしさを取り戻し優位にゲームを進めた。そして78分にはFKからMF31高松功一が、76分には左サイドから揺さぶって持田が、さらに79分またFKからDFD飯田洋介がと、たて続けに加点して大体大の闘志を摘み取ってしまった。大体大は前期からの課題である「追加点が取れない」(坂本康博総監督)悩みが、このゲームでも解消されず、関学大に追いつかれてからは「勝ててないから受けてしまう」(坂本監督)ことで猛攻を受けてしまった。
                                               (文:関西学連)


■10月24日(土)@鶴見緑地球技場14:00 kick off
 桃山大 4(3−0)2 びわこ大


≪得点(アシスト)≫
 桃山大  8分 11 齋藤 達也(52 姫田 竜太)
       16分  2 中山 修志(14 宮澤 龍二)
       23分 11 齋藤 達也(14 宮澤 龍二)
       88分 11 齋藤 達也(14 宮澤 龍二)

 びわこ大 63分 25 篠部 拓真(13 平野 甲斐)
        83分  7 小池 遼(25 篠部 拓真)

 前期首位の桃山大、後期は前節にやっと白星というスロースタートぶりだが、ようやく本来の調子を取り戻してきたようだ。前半の桃山大は個々のプレーヤーの出足も一瞬早く、びわこ大DFを守勢に追い込み得点を連ねた。早々と8分にはびわこ大のクリアボールをFW52姫田竜太がカットしてFWJ齊藤達也にフィード、齊藤が決めて先制。16分にはMFM宮澤龍二からDFA中山修志へ通って2点目、さらに23分にも宮澤から齊藤へと、簡単にびわこ大DFを振り回して優位に立った。しかし、この3点目を境に、桃山大のスムーズな攻守の動き、リンクが影をひそめびわこ大の猛攻を浴びた。
 びわこ大は「早いタテ、タテのパスでリズムをつかむ策が、前半はミス続出で」(望月聡監督)狂ったが、後半はすさまじいばかりの徹底振りで、桃山大DF陣を追い込んで、63分にはFWのL平野甲斐からFW25篠部拓真、83分には篠部からMFF小池遼とカウンターばりの早い攻めで一点差に詰め寄った。が、同点打のハズの平野のヘッドシュートがバーに跳ね返った直後、桃山大に4点目を許して万事窮した。 
                                              (文:関西学連)


■10月24日(土)@西京極総合運動公園補助競技場 11:30 kick off
立命大 2(1−0)1 阪南大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 33分  8 福本 尚純
       86分 14 内藤 洋平(44 玉林 郷)

 阪南大 89分 8 長瀬 圭佑

 首位関学大から3位立命大まで同勝ち点29という混戦。24ポイントで追う6位阪南大は前節、関学大と分けただけに、今度こその「上位叩き」を狙う。「試合への入り方が悪く、消極的だった」とは阪南大M東浩史主将。立命大は、攻から守への切り替えが早く、阪南大の攻めを芽の段階で摘み攻めに転じた。そして33分、先制したのはやはり押し気味の立命大。MFG福本尚純が冷静にPKを決めた。阪南大にとってこの際MFP永岩貞亮が2枚目のイエローで退場となり10人での戦いを強いられたことも痛かった。
 後半、10人とはいえ攻めに出るしかない阪南大が序盤攻勢に出る。最も惜しかったのは49分、正面から狙った東のFKがバーを直撃した場面だったが、その後阪南大の勢いも続かない。両チーム、ボールは回るものの、なかなかタテに仕掛けられずチャンスを作れない膠着した状態が終盤まで続くが、86分、立命大は交代出場コンビが阪南大ゴールをこじ開けた。FW44玉林郷のパスですり抜けたMFM内藤洋平がGK@竹重安希彦との1対1を決め、ほぼ試合を決めた。阪南大はロスタイム、MFG長瀬圭佑が相手クリアを豪快なボレーで一矢を報いるのが精一杯だった。
                                         (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■10月24日(土)@西京極総合運動公園補助競技場 14:00 kick off
同大 2(1−0)1 大教大


≪得点(アシスト)≫
 同  大 21分 16 徳丸 敬紘(12 田中 大輔・10 北森 陽介)
       77分 83 石津 令門(22 市川 俊治朗)

 大教大 46分 4 高垣 淳司
 
 ともに前節の敗戦からの悪い流れを断ち切りたい一戦。4位同大は、この試合と大院大との延期試合(28日予定)に連勝し、上位3強に勝ち点で並びたいだけに大事な試合。一方の大教大は、教育実習で練習できない選手もいて苦しいが、波のある同大につけ込みたい。
21分、試合を動かしたのはここまでチャンスのなかった同大。MFI北森陽介のスルーパスをFWK田中大輔が右に流し最後はMFO徳丸敬紘が流し込んだ。その後、同大はサイドを効果的に使って攻撃し、大教大はそれをはじき返しながら、カウンターのチャンスを狙う展開へ。
 後半早々の46分、大教大がDFC高垣淳司の左足FKで同点とする。プログラムの彼の紹介フレーズ『世界レベルの無回転』も納得の長距離砲には、同大GK21堀之内義博も「すごいブレ球」とお手上げ。追いつかれた同大は直後のCK連続3本も活かせず、大教大の攻撃は加速し一気に逆転というムードへ。しかし決着をつけたのは77分、同大の1年生FW83石津令門のリーグ初ゴール。途中交代のFW22市川俊治朗のパスを冷静に決めた。その後の大教大の追撃を凌いだ同大は少ないチャンスを確実に決める巧者ぶりで、3強に追いつくチャンスを得た。
                                         (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■10月25日(日)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
大院大 3(0−2)2 大産大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 57分 9 岡村 和哉(5 尾泉 大樹)
       62分 6 高橋 周也(9 岡村 和哉)
       71分 9 岡村 和哉

 大産大 23分14 藤下 恭之(9 西之宮 慎司)
       27分10 橘 章斗(9 西之宮 慎司)

 波乱の逆転劇が繰り広げられた一戦。前半、リードしたのは大産大。主将・FWH西之宮慎司が体を張ったポストプレーで2列目から上がってくる味方へ配給し、サイドからのパスにはスピードあるFWL西原周平が飛び出すなど、完全に大産大ペースで試合が運ぶ。そして23分、左サイドから西之宮がポストで落としたボールにMFM藤下恭之が反応し先制点を決めると、その4分後にはFKのチャンスから最後はMFI橘章斗が押し込み2−0。前半は大産大のリードで折り返す。しかし、ここまで息を潜めていた大院大の主将・MFF加藤健太が「このままじゃ終われない」とチームに檄を飛ばすと、ここから大院大の逆転劇が始まった。「最低でも15分以内にゴールを獲ろう」と藤原義三監督のプラン通り、DFD尾泉大樹の絶妙のFKをFWH岡村和哉が決め、さらにMFE高橋周也の2戦連続弾で同点に追いつく。勢いに乗ってきた大院大は、FKから相手のクリアボールを拾った岡村が体勢を崩しながら放ったシュートで逆転弾。「勝負弱かった」と大産大・櫛引実監督は肩を落とした。このまま大院大が逃げ切り2連勝を飾った。
                                         (文:フリーライター 久住 真穂)


■10月25日(日)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
 関西大 2(1−0)0 京産大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 30分 17 金園 英学( 8 藤澤 典隆)
       67分 17 金園 英学(13 西岡 謙太)

 3連敗中の京産大は悪い流れを断ち切るべく前節から数人メンバーを入れ替え挑んだ試合。対する関西大は、前節からの課題であった守備の「ラインを高く」をテーマに掲げ、前線は1トップ2シャドーと攻撃的な戦術で臨んだ。
 序盤から試合を支配したのは関西大。関西大の高いDFラインに京産大攻撃陣は付け入る隙を与えてもらえず、MFI小笠原侑生がこぼれ球からシュートを放つが、枠を捉えることができない。重苦しい試合が動いたのは、前半30分、左サイドからMFG藤澤典隆の柔らかいパスをFWP金園英学が合わせて先制ゴール。1−0で迎えた後半、開始早々から京産大が前線からの押し上げでファウルを奪い、好位置からのFKを何度も得たが、ゴールが遠い。何とか追いつきたい京産大だが「個人技・組織力、全てが相手のほうが一枚上手だった」(京産大・古井裕之監督)と、追加点を奪ったのは関西大・金園。一瞬で相手DFの裏へ飛び出し天皇杯以来の連続ゴール。さらにパト(ACミラン所属)のゴールパフォーマンスで観衆を楽しませた。その後も攻め続けベストゲームの内容とはいかないが関西大は安定した戦いぶりで逃げ切り、後期負けなしで2位の座を守りきった。
                                         (文:フリーライター 久住 真穂)


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