トップページ >game_preview

2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.11.02 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第6節 Result>


■10月31日(土)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 関西大 0(0−1)1 大教大


≪得点(アシスト)≫
 大教大 42分 9 森原 慎之佑

 関学大、立命大と同勝ち点32で首位グループを形成する関西大。後期は4勝1分、得点11・失点1という好調ぶり。対照的に大体大、京産大と同勝ち点12で残留争いの渦中にいる大教大は後期1分4敗と苦しく、教育実習中で練習のできない選手もいるなど明るい要素に乏しい。
 立ち上がりからボールキープに優る関西大が攻勢に出るが、ボール際で持ち前の身体を張ったディフェンスを見せる大教大に手を焼き、チャンスをつかめず試合は膠着する。そして42分、関西大のGKとDF間のまずい連係をMFO田中俊一が突き、こぼれ球をFWH森原慎之佑がガラ空きのゴールに流し込み先制する。
 後半、まずは同点と左SHに25岡崎建哉を投入しサイド攻撃を強化した関西大は、その岡崎がチャンスを作り、MFG藤澤典隆のドリブルからFWP金園英学がシュートするが人数をかけた大教大DFが立ちはだかる。68分、大教大も鋭いカウンターを仕掛けるが関西大はDFA田中雄大が戻って事なきを得る。その後大教大は足をつる選手が続出、しかしそれも「計算通り」(入口豊監督)と選手交代で対応し、最後まで守備の集中を切らさずにエース金園がチャンスに決められなかった関西大を零封した。
                                          (文:サッカーライター 貞永 晃二)

  
   チーム和−クで自信の勝利!(大教大)               Photo フリーライター 久住 真穂


■10月31日(土)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 桃山大 0(0−0)1 大院大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 79分 9 岡村 和哉

 後期開幕から不振の両チームも、ここ2試合はともに連勝と右肩上がり。特に大院大は延期されていた同大戦(28日)に勝利し3連勝だが、7日間で3試合というハードな日程に選手の疲労が不安視される。
 試合は静かな立ち上がり。17分、大院大FWH岡村和哉がGKのクリアにチャージしたボールがポストを叩き、桃山大は冷や汗。これを契機にリズムをつかんだ大院大が左SBD尾泉大樹のFKやクロスで攻めたが、シュートで終われないまま後半へ。
 桃山大は2トップJ齋藤達也、52姫田竜太のコンビプレーや、MFM宮澤龍二のボレーで大院大ゴールを襲うが決め切れない。そして大院大が79分の1チャンスを活かす。DF背後のボールにGKが飛び出しクリアミス、こぼれを拾った岡村が抜け目なく決め先制する。その後、同点を狙い攻勢を強める桃山大は、交代出場の23山瀬彰也や36中東優治にビッグチャンスが訪れるが、大院大は疲労の色濃い中、両CB交代のアクシデントにも耐え続けた。「ゲンを担いだ(笑)」という藤原義三監督は『勝っているチームはいじらない』原則通り同大戦と同じ11人で臨み4連勝。上位が軒並み苦戦した今節、差を詰めたい桃山大には痛恨の敗戦となった。
                                          (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■10月31日(土)@三木総合防災公園陸上競技場 11:30 kick off
 関学大 1(1−0)1 びわこ大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 44分 12 村上 達哉(13 桑原 理介)

 びわこ大 65分 20 澤西 宏典(13 平野 甲斐)

 首位キープを狙う関学大と、残留争いから抜け出したいびわこ大が対戦。同じ引き分けでも両チームにとって対照的な結果となった。
 決め手を欠きながらも、先制したのは関学大。前半44分、FWQ梶川涼太のスルーパスにFWL桑原理介が反応。桑原が放ったシュートは相手GKにはじかれるも、MFK村上達哉が押し込み、ゴールを奪った。前半に打ったシュートは3本。しかし粘りを見せて先制した。後半も梶川、MFR阿部浩之を中心に攻めるが、追加点を奪えない。そして迎えた65分。ゲームキャプテンDF志田野雄一朗が「悔しい、もったいない」と振り返った場面。それまで粘り強く守っていた守備陣が一瞬の隙を突かれ、途中出場のびわこ大・FWS澤西宏典に同点弾を許した。後半は前半の4倍近いシュートを放ち、勝ち越し点を狙ったが、ゴールは割れず。「ゴール前のアイデアが無かった」と志田野。辛くも首位を守ったが、悔いの残る引き分けとなった。
 白星は挙げられなかったが、びわこ大にとってはポジティブな引き分けだったようだ。望月聡監督は、チーム力は関学大が上とし、「上位相手に負けなかった。よく踏ん張った」と選手を評価。途中出場の澤西がゴールを奪い、勝ち点1をもぎ取った。残留へまだ予断を許さないが、自信につながる一戦となった。
                                      (文:UNN関西学生報道連盟 阪西 直登)


■10月31日(土)@三木総合防災公園陸上競技場 14:00 kick off
 同大 0(0−0)0 大産大


 延期となった第3節の大院大戦に敗れ、優勝争いから一歩後退した同大と、2連敗中の大産大が対戦。
 延期となった試合から中2日で試合に臨んだ同大。エースMFF楠神順平、FW83石津令門らが積極的にゴールを狙う。だが、「前半はペースがつかめなかった」と望月慎之監督が嘆いたように、ボールを支配するも、前半に打ったシュートは3本。後半は9本放つが、得点は奪えず。一方のディフェンスは、ディフェンスの要、DFD永戸康士、DFB安川有を出場停止で欠く苦しい状況を強いられた。しかし、先発したDF24川野晃生、DF小堀誠也のCBコンビが安定したプレーを見せ、相手をシャットアウト。勝ち点3は奪えなかったが、選手層の底上げには成功した。
 同大の攻撃に耐え抜いた大産大。櫛引実監督は「ゴール前はよく守った」と選手をたたえた。しかし、「良い奪い方が出来ていない」と攻守の切り替えの面で反省を口にした。同大ディフェンス陣にエースMFI橘章斗も封じられた。攻撃に課題を残したが、残留へ向け勝ち点1を積み上げた。
                                     (文:UNN関西学生報道連盟 阪西 直登)


■10月31日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
 阪南大 1(1−0)0 京産大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 28分 8 長瀬 圭佑

 両チーム合わせて8枚のイエローカードが乱れ飛ぶ、非常に荒れた試合となってしまった。この試合の主導権を掴んだ阪南大は、MFE井手口正昭、MFG長瀬圭佑を中心に攻め立てる。先制点も井手口が左から上げたクロスのこぼれ球に長瀬が反応し、ミドルシュートを突き刺して挙げたもの。しかし、阪南大を牽引していた2人が、56分、76分と立て続けに2枚目のイエローカードで退場してしまう。それまで劣勢を強いられてきた京産大にとっては、一気に訪れた逆転のチャンス。だが、セカンドボールを拾えず、組み立て時のミスも目立ち、数的優位を生かすことができない。終盤になると、引いて2ラインを形成し、9人で身体を張って逃げきりを図った阪南大をついに崩せず、悔しい結果となってしまった。
 阪南大・須佐徹太郎監督は勝っても怒りが収まらない様子。一方、敗れた京産大・本並健治ヘッドコーチは「相手が2人少なくなっても、何の工夫も無くプレーして、ファイトしなかったことが全て」と厳しい言葉を残した。
                                        (文:京産大アスレチック 谷口達也)


■10月31日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
 立命大 1(1−0)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 23分 38 坂本 一輝(5 前野 貴徳)

 大体大 61分 17 梶本 秀樹

 首位と勝ち点32で並ぶ立命大と、最下位と勝ち点12で並ぶ大体大。立場は違えど、絶対に勝ち点3を掴みたいところ。
 この試合、まずリードしたのは立命大。23分にDFD前野貴徳の左からのクロスを、FW38坂本一輝が頭で合わせ、そのボールがフワリとした弾道でゴール右隅に吸い込まれた。更に立命大が攻め立て、坂本がシュート3本を放つが、大体大もGK41森廣泰彦の好セーブなどで阻み、追加点を挙げることができない。サッカーでは、往々にしてチャンスを逃し続けるとピンチに陥るもの。61分、立命大のGKとDFがゴール前でのハイボールの処理に戸惑ってしまい、お見合いのような形になってしまうと、1分前に途中出場したばかりの大体大FWP梶本秀樹が一瞬の隙を見逃さずにヘディングで同点ゴール。更にMF29田上勇輝が惜しいシーンを作るが、ここは立命大が防ぎきり、引き分けで試合終了となった。
 立命大・坂本は「自分がもっと決めていたら勝てたし、勿体無いことをした」と悔しさを滲ませた。一方、大体大・北村公紀ヘッドコーチは「先制された後、よく辛抱した。今までなら立て続けに失点していたが、逆に追いつくことができた」と手応えを口にした。
                                        (文:京産大アスレチック 谷口達也)


  1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
     上記のリザルトは第7節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)